診療対象疾患
院長は循環器内科が元々の専門領域ですが、内科全般に渡る知識と技能の研鑽に努めております。
日本内科学会の総合内科専門医の認定を受けており複数回の更新も経ていますので、心血管系の疾患に限らず頭からお腹や手足まで何でもご相談を頂ければ結構です。
また、内科担当の坂井麻友香医師は日本プライマリケア連合学会の専門医認定を受けており、専門の呼吸器内科の分野以外にやはり内科全般に渡る疾患の担当を致します。
なお、診断や治療の難しい疾患については、時間を無駄にせず近隣総合病院(近畿大学奈良病院・奈良県総合医療センター・生駒市立病院等)への速やかな紹介を行っています。
診療機器
血液・尿検査
採血検査は基本的には外部検査機関へ委託していますが、特にデータ判定に急を要する末梢血検査(白血球数や貧血などの検査)と炎症反応(CRP)および血糖値に対しては院内での迅速検査を導入しています。また、2024年7月からは糖尿病のコントロール状態を反映するHbA1c(ヘモグロビンエーワンシー)も院内で迅速検査が可能となり、治療の効果をすぐにお伝えすることができるようになりました。
尿検査(尿糖・尿蛋白や感染徴候など)も院内でテープで検査しすぐに結果をお伝えしています。
検体検査
喀痰や尿等の細菌培養検査は検体を院内で採取して検査機関に委託しています。便の潜血検査も同様です。コロナ抗原・インフルエンザ抗原・マイコプラズマ抗体は院内で迅速検査を行っています。
レントゲン検査

レントゲン検査は、X線を利用して体内の画像を撮影する診断方法です。肺炎・心不全の診断や腹部症状の原因検索のために行います。
2023年10月に新型のレントゲン撮影装置(Canon製)に入替えしました。撮影した画像は画像サーバシステムを介して診察室で撮影直後に表示して説明しています。過去の画像記録との比較もすぐに行えます。

心電図検査・運動負荷検査

心電図(ECGまたはEKG)
心電図は、心臓の電気的活動を記録する検査です。この検査により、心臓のリズム、速度、そして心筋に血液がどれだけ効率的に流れているかが評価されます。小さな電極が胸、腕、脚に貼り付けられ、これらが心臓の電気的信号を捉えてグラフに記録します。心電図は、不整脈、心筋梗塞、心筋症など、さまざまな心臓病の診断に非常に重要な役割を果たします。
負荷心電図
負荷心電図は、運動時の心臓の機能を評価するための検査です。当院でのこの検査には階段昇降を用いた負荷(マスター負荷)検査と、自転車を漕ぐ形で負荷を行う(エルゴメータ負荷)検査を行っています。
マスター負荷は表彰台のような形をした階段(凸)を往復しながら一定のリズムで昇降して頂き、運動の前後で心電図を記録します。一方、エルゴメータでは漕ぐ重さの負荷が徐々に増加する中で心臓の反応を見ます。
これらの負荷検査により、通常の安静時の心電図だけでは捉えられない、運動による心臓への影響や隠れた心疾患が明らかになります。特に、冠動脈疾患の診断や心臓の運動耐性の評価に有効です。
負荷検査は、心臓の健康を評価する上で非常に重要であり、症状のある方だけでなく、リスクが高いと見られる無症状の方のスクリーニングにも使われることがあります。
超音波検査(心臓・腹部・頸動脈・甲状腺など)

一般的には「エコー検査」とも呼ばれます。人の耳には聞こえない高い周波数の音波を利用し体の内部の様子を画像にします。超音波機器は、プローブと呼ばれる装置で音波を体内に送り込み、それが体内の臓器や組織に反射して戻ってくるエコー(反響)を捉えます。この反響を解析して、リアルタイムの画像を作ります(魚群探知機の様なイメージです)。
この検査は体の表面にプローブを当てるだけ(非侵襲的)で痛みもなく、X線も使用しませんので被曝もありません。腹部の臓器(腎臓・肝臓・膵臓等)構造のチェックに安全に利用でき、心臓では構造に加えて動きの観察も可能です。また、ドプラー効果を応用して血流の状態も観察できるため、心臓のポンプとしての働きの評価や血管内の血流の異常や詰まりを調べるのにも有効です。
このように、超音波検査は多様な病気の診断、健康状態の確認に役立つ重要なツールです。特に心不全の診断には大きな役割を果たし、当院でも積極的に検査を行っています。
2024年12月からは最新の機器に入替し、さらに鮮明な画像で評価できるようになりました。
長時間連続心電図検査(ホルター心電図)

ホルター心電図検査は、小型の携帯型デバイスを使用して、24時間から48時間にわたって連続して心電図を記録する方法です。このデバイスは、通常、患者さんの体に小さな電極を貼り付けて装着します。電極は心臓の電気的活動を捉え、それを記録装置に送信して記録します。
当院では2025年3月から最新の機器となり、従来よりさらに小型化し電極・電線の取り回しもシンプルになり、装着時の患者さんへの負担の軽減になっています。
検査は2日間にかけて行い、取り外し後には診察室の電子カルテPCで解析して波形を見ながら結果を説明します。
この検査の大きな利点は、普段の生活を送りながら検査ができることです。医院での短時間の検査では捉えられない、日常生活中の心臓の動きや不整脈を詳細に記録することができます。これにより、時々しか現れない心臓の問題や、特定の活動が心臓にどのような影響を与えるかを把握することが可能になります。
また、ホルター心電図は、心臓病の疑いがある場合や、既知の不整脈などへの治療の効果を評価する際にも使用されます。異常な症状を感じた時に何が起きていたのか、または夜間に自覚の無いの脈拍の異常がないかをチェックするのにも役立ちます。
携帯心電計

胸痛や動悸などの症状がある場合は、上記のホルター心電図で検査を行います。
しかし、症状が1週間に1回程度、1ヶ月に一度と忘れた頃に起こるような場合は、ホルター心電図では、装着した1日だけでは何も起こらずに異常が見つけられないとなる可能性があります。その場合は何度か繰り返しても原因が把えられないことがあるのです。
そこで、頻度の少ない胸痛や動悸が起こった時だけに、自分で心電図記録を行えれば治療にとても役立ちます。
携帯型心電計は、そのような場合にその症状時の心電図波形を約30秒間記録することが出来る器械です。
右手の人差し指を指電極全体に当てて持ち、素肌の左胸に胸電極を密着させて測定スイッチを押すだけで約30秒で記録が残ります。記録用のメモリは十分に余裕がありますので何度記録しても問題ありません(症状が無い時に練習してもOKです)。
長期間連続心電図検査

自宅あるいは勤務中等の日常生活中の心電図測定には上記の携帯心電計や24時間ホルター心電計を使用しています。それに加えて2025年6月より5-10日間の長期に渡り連続記録可能な心電計が使用可能となりました。
当院で使う機器はPHILIPS社のePatchです。このePatchは長期間胸部に貼り付けることが可能で心電図を連続的に測定します。胸の前面の皮膚に貼り付けるシートとそれに接続する小型の装置で、軽量なので日常生活に支障をきたすことなく使用可能です(水や湯に浸すことは出来ませんがシャワー浴は可能です)。
長時間にわたって記録することで、24時間以内の測定では発作が出にくい不整脈(特に発作性心房細動)や症状自覚の無い不整脈を検出することができます。
加えて、睡眠時無呼吸の程度を予測することもできます(睡眠時周期性心拍数変動(CVHR))。



心臓ペースメーカー管理

院長は日本不整脈学会認定の不整脈専門医であり、自院で人工ペースメーカのチェック・調整や、ペースメーカ内に記録されたデータ解析による不整脈に対する適切な治療を行っています。
長時間連続血圧検査(ホルター血圧計)

長時間連続血圧記録、通常「ホルター血圧計」とも呼ばれる、は24時間またはそれ以上の時間をかけて連続して血圧を測定する方法です。この検査は、特に血圧の変動を日常生活の中で観察するために用いられます。
ホルター血圧計は腕に巻かれるカフと、患者のベルトやポケットに装着する小型の記録装置で構成されています。このカフは設定された間隔(通常は15分から30分おき)で自動的に膨らみ、血圧を測定し、データを記録装置に保存します。
- 診断の精度向上: 特に高血圧の診断において、診察室での一時的な血圧測定(白衣高血圧と呼ばれます)だけでなく、日常生活下での血圧も測定することで、より正確な血圧管理が可能になります。
- 夜間の血圧評価: 睡眠中の血圧も記録されるため、夜間の低下の有無や明け方の上昇等の解析で心血管疾患のリスクを評価します。
- 薬剤の効果のモニタリング: 高血圧治療薬の効果を24時間通して評価することができ、治療計画の調整に役立ちます。
血管機能検査(CAVI・ABI)

CAVI(Cardio-Ankle Vascular Index)とABI(Ankle-Brachial Index)について説明します。これらはともに血管の健康状態を評価するために使用される診断指標で、測定には同じ機器を使用します。
どちらも両手足の4つのカフ(図中の黒・緑・赤・黄)で血圧を測定し、同時に測定した心電図検査で評価します。血圧測定と心電図だけですので非侵襲的であり、痛みを伴わずに比較的短時間で測定が可能です。
これらの指標を定期的に測定することで、動脈硬化や末梢動脈疾患の早期発見(予防的管理)につながり、適切な生活習慣の改善や治療介入が可能になります。
CAVI(カルディオ・アンクル・バスキュラー・インデックス)
CAVIは、心臓(C)から足首(A)までの動脈(V)の硬さを測定する指標(I)です。両手足の血圧を心電図と同時に測定し、これらのデータから血管の硬さを算出します。CAVIの値が高いほど、動脈硬化が進んでいると考えられます。この検査は、特に動脈硬化による心血管疾患のリスク評価に有用です。
ABI(足首上腕血圧比)
ABIは、足首と上腕の血圧を比較することで行われる簡易な検査です。具体的には、足首の血圧を上腕の血圧で割って算出します。通常、この値は1.0以上であるべきですが、0.9以下の場合は下肢の末梢動脈疾患(血管が狭窄または閉塞している状態)を考えます。
呼吸機能検査(スパイロメトリ)

スパイロメトリは、肺の機能を評価するために行われる検査で、特に呼吸量と呼吸速度を測定します。呼吸に関連する多くの病状を診断するのに役立ちます。この検査は、特別な機器を使用して行われ、口にマウスピースをつけてもらい、そこから息を強く速く吹き出してもらいます。
- 肺容量(肺活量)の測定: 吸入後や吹き出し後の肺の肺の空気量を測定します。
- 呼吸機能の評価: 呼吸の流れや速度を測ります。気道(空気の通り道)が狭まっていないかや肺の硬さ、吹き出す力などの評価を行います。
- 検査対象の主な疾患
- 喘息: 呼吸の流れが不規則または制限されている場合、喘息の可能性があります。
- 慢性閉塞性肺疾患(COPD): 慢性的な気道の炎症とそれに伴う気道の狭窄が特徴です。
- その他の肺疾患: 肺線維症や肺気腫など、他の多くの肺疾患の診断にも役立ちます。
睡眠時無呼吸スクリーニング
睡眠中に息が止まる睡眠時無呼吸症候群は、昼間の突然の睡魔の原因となり日常生活に支障をきたします。それとともに重要な事は、夜間の無呼吸発作に伴う自律神経の乱れが高血圧や動脈硬化あるいは不整脈の増悪因子となることです。そのため、夜間に無呼吸を指摘された方ばかりでなく、特に肥満に伴い昼間の眠気のある方には簡易型の無呼吸スクリーニング検査を行い、持続陽圧呼吸(CPAP)の適応を積極的に判断するとともに、心血管系の不具合に対しての治療の必要性も評価しています。
就寝中に指に挟む装置(酸素飽和度チェック)と鼻にかける管(呼吸チェック)を装着するだけの簡便な検査です。



聴力検査

主として定期健康診断や企業でのドック等の目的で行っています。